『星系出雲の兵站 １』2018年8月 初版
『星系出雲の兵站 ２』2018年10月 初版
『星系出雲の兵站 ３』2019年1月 初版
『星系出雲の兵站 ４』2019年4月 初版
『星系出雲の兵站－遠征－ １』2019年8月 初版
『星系出雲の兵站－遠征－ ２』2019年11月 初版
『星系出雲の兵站－遠征－ ３』2020年2月 初版
『星系出雲の兵站－遠征－ ４』2020年5月 初版
『星系出雲の兵站－遠征－ ５』2020年8月 初版
いずれも林 譲治(著) ハヤカワ文庫SF
※ハヤカワ独自サイズで一般の文庫本より大きいのでご注意願います
本編と続編になる『星系出雲の兵站－遠征－』の
≪星系出雲の兵站≫全9巻で第41回日本SF大賞、第52回星雲賞日本長編部門を受賞
複数の星系に進出しそれぞれの世界を築いた中 異星人の侵略を受ける人類
それぞれの組織内外の軋轢に振り回されまたコントロールしようと苦闘する
人々の姿を描く作品です 戦争SFではありますが
戦闘そのものより背景に主眼を置きちょっとスパイ・サスペンス小説風味もあり面白い
つまらない作品は途中で読むのが苦痛になってくるけど
本書はそんなことはなくグイグイと物語を一気に読ませる力を持つ佳作です
本作の魅力は、人物描写、登場人物の名づけと多々ありますが
何と言っても強力女性陣
隊を率いて活躍する女性指揮官(と一言多くいつも殴られる男性副官)や
超有能な旦那にふさわしい凄い嫁さんたちがたまりません
テロに巻き込まれて死んだ(と敵に思わせといた)主要人物が
隠れ家に敵よりはるかに有能な奥さんの急襲を受け押し倒されるシーンはハライテ～
他、ちりばめられた小ネタの数々にもニヤついてしまいます
中盤から公家言葉を話す超有能なキャラが出てくるのですが
日本ラスボス史上天津敏さんと双璧の名優Ｎ氏のラストネームを拝借してたのには感動
「おじゃる丸」と言えばこの人でしょう しかも位階も少将と抜かりなし
状態は良い方だと思います 目につくダメージはありません
帯があるものは状態にかかわらずつけておきます
流通相場を調べたらノーブランド品でおなじみの無在庫販売業者がうじゃうじゃ
騙されてバカ高い値段で購入する方が出ないと良いのですが
送料込みで出し値は控えめにしますがきゃつらの利益になるのも業腹なので
業者および大量の落札専門の方はご遠慮いただきます
出品者負担でのヤマト宅急便で発送予定です
余談ですが
本作は パートナーを立て日頃甘んじて尻に敷かれている男性諸氏にお勧めです
作中怖いから「さん」づけしてるのが近所の恐妻家たち(恥ずかしながら小生も)とおんなじ
作者の私生活での苦労が偲ばれます
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